
「キャンプって初心者でも楽しめるものなの?」キャンプに興味はあるけどなかなか行くまでには至らないという人は、そんな心配をされるかもしれません。そこで今回は、キャンプ未経験の編集部員が実際にキャンプに行って、果たして楽しめるのかどうかを自分の体で確かめてみました。
夜も更けたのでテントに入って床に就いた3人。そんな彼らに、悲劇が起こります。
死ぬかと思った
チャリで坂道を走っていたら急にブレーキが利かなくなった、角を曲がったら目の前を2tトラックが通り過ぎた、インフルエンザで3日間高熱にうなされた。そんな、「マジで死ぬかと思った」経験は誰もがあるのではないでしょうか?
今回、キャンプでまさかそんな思いをすることになるとは思ってもみませんでした。
普段めったなことでは起きない僕が朝6時に目を覚ました理由
ボン、ボンボン、と何かを叩く音と、「大丈夫ですかあ~」というおじさんの声。普段いくら目覚まし時計を鳴らしてもなかなか起きない僕がそんな微かな音で目を覚ました理由は、意識が覚醒するにつれ明らかになりました。
とにかく、めちゃくちゃ寒いんです。おそらくテントを叩きながら何か喋っているおじさんがいなくても、寒さで目を覚ましていたことでしょう。
絶望感で立ちつくした
ボンボン、またテントを叩きながら、そのおじさんはこう言いました。 「タープ、潰れてますよー!」
…!?
タープ、潰れてる!?
まだ完全に覚醒していない僕の頭は、「タープが潰れている」ことの意味を正確に把握できなかったけれど、なんとなくヤバイことになってることだけは理解しました。そして、テントを飛び出た瞬間…
朝起きたら、そこは雪国でした。

なんてキレイなんだ…
と、そう呟いた直後、「タープが潰れている」現実を目の当たりにしたのです。
僕は目の前に広がる雪景色のように頭が真っ白になり、ただ立ちつくすことしかできませんでした。
で、どうすればいいの?

どうする?

片付けるしか…ないすね。
指示を仰ごうとれんちゃんを起こそうとするものの、全然起きる気配がない。キャンパーの彼は、どんな極寒にも耐えられる寝袋をきっちり用意していたため、幸せそうに寝息をたてています。ちきしょう…。
心を無にしてひたすら働く
仕方ないので、ほぼキャンプ初心者のふたりで片付け。
重いし寒いし何をどうすればいいかわからないし腹減ったしで、正直泣きそうでしたがひたすら働きました。
…
……
………
片付けにもようやく目途がついたころ、れんちゃんが目を覚まし、のんきな声で

お~、積もったねえ~
などとほざいたときは正直殺意が湧きましたが、まあ怒ってもしょうがないので助けを求めることに。

死にそうです。何か温かいものをください
温かいものを食べられるという幸せ

オッケー♪
と、またのんきに答えたれんちゃんはテキパキと料理の準備を始め、
こんなものをふるまってくれました。
これがまた全部うまい!そして極限まで冷えた体を温めてくれる。
食べ物を食べて泣いた経験はありますか?
そう聞かれることがあれば、僕は今日のことを思い出しながら「はい」と即答するでしょう。
つらいことがあるからこそ、幸せって何倍にも感じることができるんですね。
いや、マジで死ぬかと思ったけどね。
退屈な日常から抜け出したいならキャンプに行こう
さて、そんなこんなで楽しく、死にそうで、でもやっぱり楽しかった初キャンプも無事終えることができました。
そこで感じたことは、「日常では体験できないようなワンダーなことが、キャンプでは体験できる」ということです。
キャンプでしか味わえないような料理、何も考えずただただぼーっとする時間、焚き火の燃える音だけが響く夜、そして死ぬかと思うような体験からの生還と、日々の暮らしの中ではなかなか得られない貴重な体験でした。
今、「毎日同じことの繰り返しでつまらない」そう思っている人には、「キャンプに行ったら何かあるかもよ?」と心から言いたいです。
↓今回のキャンプの様子をれんちゃんが動画にまとめてくれました↓
お世話になったキャンプ場紹介
◇青野原オートキャンプ場
住所:神奈川県相模原市緑区青野原918
予約:不要(多目的小屋は必要)
サイト:フリーサイト、川&林間
車収容台数:400台
チェックイン/アウト時間:当日AM8:00~翌日PM17:00
地面:土ですが砂利の層があるので、丈夫なペグとハンマーはあるといい
直火:OK
炊事場:有り(お湯はない)
売店:有り 薪、炭有り(特に炭はオススメ)
レンタル:なし
トイレ:常設&仮設(とても清潔)
風呂:シャワー室のみ
ゴミ:持ち帰り 灰捨て場は有り
その他:マスのつかみ取りができます
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